<< 前のエントリ | メイン | 次のエントリ >>
2008 年01 月08 日

アンタレスを赤くせよ

的川さん2




2005年、金沢21世紀美術館。写真の中央に写ってヒゲキタと話しているのは、前宇宙科学研究所代表の的川泰宣さんである。その日本の宇宙研究のトップがヒゲキタのキロスターを見た後に言ったのである。「アンタレスは赤くできないのかい」「ピンホール式だとフィルターかけると暗くなってしまうんです。でも、なんとか赤くします」ヒゲキタはそう答えた。ところで右側の青いつなぎの人は宇宙飛行士の土井隆雄さんだ。

実はこの時もう一人宇宙開発の偉い人が見てくれていたのである。旧宇宙開発事業団の有人宇宙飛行室長つまり宇宙飛行士の上司という人で日本宇宙フォーラムの理事。その人はキロスターと立体映像が気にいったようで、来年金沢で宇宙開発の展示会があるのでそこでやってくれないか、と言うのである。二つ返事でひきうけたが、アンタレスをなんとか赤くしなくてはならない。

アイデアはひとつあった。例のスバル投影機を作ろうとしたが上手くできなくて使った、写真をライトで照らすだけという方法である。手塚治虫が子供の頃に開発した技法だ。これを応用して、つまり、「ドームの映写面に赤い色紙を貼っておく」わけだ。はい、それだけです。これが効果絶大。いや〜、手塚治虫さんすごいわ。

明るいうちはちょっと気になるが、東西南北に4色貼っておけば方角の目印だと思ってくれるかもしれない。暗くなってから、ひっくり返すなどして色を出すようにしてもいい。まずは北天の星から説明するのもいいだろう。そして南天に目を向けると赤いアンタレスが見えるという寸法だ。サソリ座の星座絵を投影すると、なんでアンタレスが赤いのかバレバレなので注意が必要だが。

投稿者:ヒゲキタ
at 23 :12| 日記 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

◆この記事へのトラックバックURL:

http://blog.nsk.ne.jp/util/tb.php?us_no=1788&bl_id=1788&et_id=60275

◆この記事へのコメント:

※必須